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Longhorn Serverの名称が「Windows Server 2008」に正式決定


WinHEC 2007でWindows Server 2008の名称を発表するビル・ゲイツ会長。ゲイツ会長は2008年7月に第一線から退くことになっている
 米Microsoftは5月15日(米国時間)、米ロサンゼルスで開催されている同社のハードウェアエンジニア向けの開発者セミナー「WinHEC 2007」において、ビル・ゲイツ会長がコード名「Longhorn Server」といわれていたサーバーOSの名称を「Windows Server 2008」(以下、Server 2008)とすることを正式に発表した。

 Server 2008は、4月末に日本でもBeta3の配布が開始されている。リリース時期に関しては、明確なスケジュールは表明していないが、年内(10~12月の第4四半期)にリリースされるスケジュールとなっている(同時期あたりに、Windows VistaのSP1もリリースされる模様)。

 機能に関しても、一足先にリリースされているWindows VistaをActive Directory(AD)で用意に管理できるようになっている。例えば、Vistaのデモでよく行われるクライアントPCにおけるUSBメモリの利用不可などもADで簡単にマネージメントすることができる。さらに、ネットワークに接続されているクライアントPCの状態をチェックして、社内ネットワークにアクセスできるかどうかなどのコントロールを可能にしている。これにより、ウイルスソフトがインストールされていなかったり、ファイアウォールなどがオフになっているクライアントは自動的に社内ネットワークから切り離されるようになる。

 また、Windows Server 2003ではオプションだったDRM(Digital Rights Management)ソフトがServer 2008に統合されている。これにより、ADを利用して、ユーザーアカウントごとにアクセスできるファイルや機能(印刷やメールのFWなど)を設定することができる。

 同社では、Server 2008の6カ月後にServer 2008での目玉機能ともいうべき仮想化機能(コード名Varidian)をリリースする予定にしていたが、Server 2008の製品リリースのタイミングでBetaテストが始まることになるようだ。また、稼働中の仮想環境を別のハードウェアにダイナミックに移行させる機能などが最初のリリースではサポートされないなどの話が出ている。


Windows Server 2008パッケージ


URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/


( 山本 雅史 )
2007/05/16 08:30

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